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病気の説明
 

頭痛

 頭痛の背後には稀ですが命にかかわる病気が隠れていることがあります。脳神経内科津田沼では丁寧な問診・診察とMRIなどの画像検査で悪い病気が隠れていないか調べます。一方、多くの頭痛は検査に異常がなく、頭痛の症状の特徴から診断をします。このため脳神経内科津田沼では頭痛で受診された方に詳しい問診票の記載をお願いしています。

 頻度の高い頭痛は片頭痛と緊張型頭痛で、両方の頭痛をもつ方も少なくありません。片頭痛は脈拍に合わせてドクン・ドクンと痛むのが特徴で、目の前に光がチカチカとする前兆(閃輝暗点)を伴うこともあります。治療としてはトリプタン系の薬が有効です。一方、緊張型頭痛は眼の奥、こめかみ、後頭部などに痛みを感じることが多く、軽症では頭がボーっとする感じやめまい感などを訴え、強くなると頭が締め付けられるような重い痛みになります。頭や首の筋肉の緊張が原因で、肩こりを伴うことも多く、ストレッチなどで筋肉をほぐすと改善します。

 

認知症

 認知症は、記憶力、判断力、注意力などの障害により社会生活に支障が出る病気で、精神症状などを伴うこともあります。高齢になるほど認知症になりやすくなり、80歳以上では二人に一人が認知症あるいは認知症前段階とも言われています。
 認知症であるかどうかは認知機能検査で診断します。いろいろな質問に答えていただいて、記憶力、判断力などを評価します。認知症であることがわかれば、その原因を調べるために、血液検査、MRI検査などを行います。慢性硬膜下血腫、高アンモニア血症なども認知症の原因となり、このような病気は治療が可能です。認知症の代表的なものとしては、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症、嗜銀顆粒性認知症などがあります。残念ながらこれらの認知症を根治することはできませんが、症状を緩和するお薬で治療することはできます。また、介護保険などを使ってリハビリテーションを行うことも大切です。
 認知症が進むと介護が問題となります。介護保険の介護サービスを利用すること介護負担を減らすことができますが、その利用方法を多くの方は知らないと思います。当クリニックでは、医師・スタッフが介護についてもアドバイスを行っています。

認知症に関連する代表的業績

  1. Shimada H, Hirano S, Shinotoh H, Aotsuka A, Sato K, Tanaka N, Ota T, Asahina M, et al. Mapping of brain acetylcholinesterase alterations in Lewy body disease by PET. Neurology 2009;73:273-8.
  2. Akaogi Y, Asahina M, Yamanaka Y, Koyama Y, Hattori T. Sudomotor, skin vasomotor, and cardiovascular reflexes in 3 clinical forms of Lewy body disease. Neurology 2009;73:59-65.
  3. Asahina M, Yamada T, Yoshiyama Y, Yodoi J. Expression of adult T cell leukemia-derived factor in human brain and peripheral nerve tissues. Dement Geriatr Cogn Disord 1998;9:181-5.

パーキンソン病

 パーキンソン病は動作が遅くなったり、手が震えたり、筋肉の緊張が高くなるなどの運動症状がみられる病気です。また、うつなどのこころの問題や便秘などの自律神経症状など、運動症状以外の症状がみられることも多く、非運動症状と呼ばれます。パーキンソン病を患っている方の症状や病気の進み方は1人1人違いますので、その方に合った治療が必要になり、このような治療をテーラー・メード治療と呼びます。
 パーキンソン病と似た症状(パーキンソニズム)を起こす病気・原因はたくさんあり、これらをパーキンソン症候群と呼びます。パーキンソニズムがみられた時にパーキンソン病であるかどうかを診断するのは難しいことがあります。特にパーキンソン病の治療が始まっている方は診断が難しくなります。治療を始める前にパーキンソン病の診療経験の十分ある神経内科専門医を受診することをお勧めします。
 パーキンソン病の治療はお薬による治療が基本です。パーキンソン病の運動症状は脳の中脳黒質という部位にあるドパミンという神経伝達物質をもつ神経細胞がだんだんと減っていくために起こります。パーキンソン病に使うお薬の二本柱はL-ドパ(レボドパとも言います)とドパミン作動薬(ドパミンアゴニストとも言います)です。L-ドパは脳内に入るとドパミンに変化してパーキンソン病の運動症状を改善します。ドパミン作動薬はドパミンと同様の作用をもちますが、効果はL-ドパよりも少し弱いです。L-ドパは一番効果が期待できるお薬ですが、何年も服用しているとお薬の効く時間が短くなったり、体が勝手に動いてしまうジスキネジアと呼ばれる不随意運動が出ることがあり、これらの症状を運動合併症と呼びます。特に若い方では運動合併症が起こりやすいので、運動合併症の起こりにくいドパミン作動薬で治療を始めます。一方、ご高齢の方は運動合併症が出にくいので、L-ドパで治療を始めます。そのほかにも補助薬と呼ばれるパーキンソン病の治療薬がたくさんあり、1人1人の症状に合わせて補助薬を使い分けます。運動合併症が大きな問題となっている方には、外科的に脳に電極を埋め込んで電気刺激する脳深部刺激療法を行うこともあります。
 パーキンソン病の標準的な治療は日本神経学会が作成したパーキンソン病治療ガイドラインに書かれていますので、このガイドラインをよく理解している医師であれば、一定水準の治療を行うことができます。しかし、パーキンソン病の症状は1人1人異なり、ガイドラインだけでは対応できないことも少なくありません。そのような場合は、パーキンソン病に関する知識・経験の深い医師による診療が求められます。

パーキンソン病に関する最近の代表的業績
著書

  1. 神経内科ポケットリファレンス(中外医学社、2010年、朝比奈正人 分担執筆)
  2. よくわかるパーキンソン病のマネジメント(医薬ジャーナル社、2008年、朝比奈正人 分担執筆)

雑誌(日本語)

  1. 朝比奈正人. Parkinson病の心循環および発汗自律神経機能-病変の進展過程およびバイオマーカーの観点から. 神経内科 2014;81(3):268-275.
  2. 朝比奈 正人. Parkinson病および類縁疾患の発汗異常. 神経内科 2012;77(2):151-157.
  3. 朝比奈正人. パーキンソン病/ レビー小体型認知症の血圧と認知機能. 臨床神経 2013;53:1386-1388.

英文雑誌

  1. Yamamoto T, Tateno F, Sakakibara R, Furukawa S, Asahina M, Uchiyama T, Hirano S, Yamanaka Y, Fuse M, Koga Y, Yanagisawa M, Kuwabara S. Urinary Dysfunction in Progressive Supranuclear Palsy Compared with Other Parkinsonian Disorders. PLoS One. 2016;11(2):e0149278.
  2. Katagiri A, Asahina M, et al. Myocardial (123)I-MIBG uptake and cardiovascular autonomic function in Parkinson's disease. Parkinson's Dis. 2015;2015:805351.
  3. Yamamoto T, Uchiyama T, Higuchi Y, Asahina M, et al. Subthalamic nucleus deep brain stimulation modulate catecholamine levels with significant relations to clinical outcome after surgery in patients with Parkinson's disease. PLoS One. 2015;10(9): e0138462.
  4. Asahina M, Mathias CJ, et al. Sudomotor and cardiovascular dysfunction in patients with early untreated Parkinson's disease. J Parkinson's Dis. 2014;4(3):385-93.
  5. Asahina M, Low DA, Mathias CJ, et al. Skin temperature of the hand in multiple system atrophy and Parkinson's disease. Parkinsonism Relat Disord. 2013;19(5):560-2.
  6. Asahina M, Low DA, et al. Skin temperature of the hand in multiple system atrophy and Parkinson's disease. Parkinsonism Relat Disord. 2013;19(5):560-2.

脳卒中

※脳卒中の後遺症の治療と予防は神経内科外来へ (発症時には救急車で脳卒中専用集中治療室などのある救急病院へ)

 脳卒中は脳の血管のトラブルで脳機能が障害される病気の総称で、突然、言葉が出なくなったり、片側の手足が動かなくなったりします。脳卒中は脳の血管が破れて起こる出血と、脳の血管が詰まって血液が脳に届かなくなる虚血に分けられます。出血には脳の表面をおおうクモ膜の下に出血するクモ膜下出血や脳内に出血する脳出血があります。クモ膜下出血は血管のコブ(動脈瘤)が破れることが原因であることが多く、脳出血は高血圧による動脈硬化で細い血管がもろくなっているために血管が破れるのが主な原因です。脳神経外科でみることの多い病気です。
 一方、虚血性脳卒中は脳梗塞と呼ばれますが、24時間以内に症状が消えてしまうものは一過性脳虚血発作(TIA)と呼び、区別します。血管が詰まる原因としては、動脈硬化により血管が細くなって詰まるもの(脳血栓)と心臓などにできた血のかたまりが脳の血管に飛んで詰まるもの場合(脳塞栓)があります。脳卒中の分類については図を参照してください。

 脳卒中は緊急で治療が必要となる病気です。異常に気付いたら救急車で脳卒中専用集中治療室などをもつ救急病院に行きましょう。脳梗塞では発病から4時間半以内に血栓を溶かす治療(経静脈的血栓溶解療法;t-PA)を開始すると、詰まった血管が再開通する可能性があります。治療の適応を決めるのに問診・診察・検査などで1時間程かかります。速く治療したほうが効果を期待できるので、なるべく速く救急病院に到着しなければなりません。
 脳梗塞の急性期は点滴治療とリハビリテーションが主な治療です。点滴による治療は通常2週間以内で終わり、その後は再発予防のための内服薬とリハビリテーションを行います。日常生活に支障が出る症状を残した方は、リハビリテーションの専門病院に転院して、密度の高い運動訓練を行います。退院後に介護が必要な方は介護保険を使ってヘルパーを頼んだり、寝てばかりいると動けなくなるので(廃用症候群)、運動機能を維持するために運動訓練(通所リハビリテーションなど)を行います。また、脳梗塞の原因となる動脈硬化は、加齢に加えて喫煙、高血圧、脂質異常、糖尿病などが原因になるので、これらを管理することが脳梗塞再発の予防に重要です。神経内科などに通院して予防薬の服用、危険因子の管理・治療を受けてください。当神経内科クリニックでは脳梗塞など脳卒中の慢性期の治療を行っています。退院後の通院治療が必要な方はお気軽にご相談ください。

 

めまい

 「めまい」という言葉は様々な意味で使われています。グルグル景色が回ってみえる場合を「回転性めまい」、フワフワ、フラフラする、揺れるような感覚を「浮動性めまい」と呼びます。「たちくらみ」をめまいと表現する人もいます。
 回転性めまいの原因で一番多いのは耳の奥にある内耳の障害によるものです。内耳には、音を感じる蝸牛菅(聴覚)と体の傾きなどを感じる三半規管(平衡感覚)があります。三半規管の調子が悪いと平衡感覚に異常が生じ、周りが回って気持ちが悪くなり、吐くこともあります。乗り物酔いも車のゆれで三半規管が不自然に刺激されて起こる症状です。
 三半規管の不調で起こる病気の代表に良性発作性頭位めまいがあります。頭を動かしたときなどに誘発される回転性めまいで、めまい・吐き気・嘔吐以外の症状はありません。めまいに聴覚異常(蝸牛菅の異常)を伴う場合はメニエール病や突発性難聴に伴うめまいなどの可能性があります。これらの病気の専門は耳鼻科になります。頻度は多くありませんが、内耳の情報を脳に伝える聴神経に腫瘍などができて内耳が原因のめまいと似た症状を出すことがあります。耳鼻科で問題ないと言われても症状が改善しない場合は、神経内科の受診もご考慮ください。
 頻度は多くはありませんが、脳の病気が原因で回転性めまいを起こすことがあります。脳出血や脳梗塞などにより平衡感覚と関係する神経が障害されることが原因です。しかし、脳には平衡感覚だけでなく様々な神経が存在するので、多くの場合はめまい・吐き気・嘔吐に加えて、しゃべりづらさ、飲み込みにくさ、手足の運動障害(運動失調や麻痺)、半身のしびれなどの神経症状を伴います。めまい・吐き気・嘔吐以外にも突然発症の神経症状がみられる場合は、救命救急病院の受診をお勧めします。
 浮動性めまいは検査をしても異常がないことが多く、原因も様々です。内耳が原因のめまいでも、症状が軽いと浮動性めまいになるときがあります。筋肉のこりからくる頭痛(緊張型頭痛)や頚部痛(頚肩腕症候群、いわゆる肩こり)、過労や睡眠不足、薬の副作用でもしばしば浮動性めまいを伴います。また、ストレスや不安など心の問題でも浮動性めまいがみられます。心の問題でめまいが起きている場合は、心療内科が専門になります。当クリニックと連携している心療内科クリニックには、こころの健康クリニック津田沼(http://chiba-hp.on.arena.ne.jp/kokoro/clinic/index.html#b)、高根台メンタルクリニック(http://www.tmc6806.com/)などがあります。

 

失神・てんかん

 失神は意識を失い倒れますがすぐに意識は回復する発作で、脳全体に充分血液・酸素が供給されなくなるのが原因です。 その原因としては、@血圧を調節する自律神経に問題があるために血圧が下がる、A心・肺に問題があるために脳に血液・酸素を十分送れない、B脱水や出血で脳に送られる血液量が減る、C降圧薬・利尿薬などの薬の副作用など様々です。一番恐い原因は、Aの心・肺の病気で、しばらくの間心臓の動きが止まってしまう徐脈姓不整脈などが有名です。このような失神の専門は循環器科になります。
 神経内科が専門とする自律神経の働きの異常による失神には、@血管迷走神経性失神、A頚動脈洞姓失神、B起立性低血圧による失神などがあります。最もよくある失神は@血管迷走神経性失神です。長時間の起立、恐怖・痛みなどにより交感神経が強く刺激されると心臓に負担がかかります。このため心臓への負担を避けるために副交感神経が反射的に働き、脈を遅くし、血圧を下げます。この反射がいき過ぎると脳に血液が充分供給されなくなり、意識を失います。学校の朝礼で長く立っていると気分が悪くなるお子さんがいますが、その原因の多くはこの血管迷走神経性失神です。このような自律神経の機能障害が原因の失神の診断には、当クリニックで行っているヘッドアップ・ティルト試験が役立ちます。
 失神以外に意識を短時間失う病気にてんかんがあり、神経内科で扱う代表的病気のひとつです。てんかんは脳の異常な電気的興奮により、意識消失、けいれん、異常行動など多彩な症状を呈する病気です。失神と区別が難しい場合がありますが、治療方法が異なるため、精確な診断が求められます。診断には、発作の状況に関する詳細な情報を得るのが第一で、検査としては脳波検査、脳MRI検査などが必要となります。

〔関連文献〕
藤沼 好克 , 朝比奈 正人 他:神経内科外来における失神診療の現状−103例における検討.自律神経 2009;46:589-594.

 

汗の病気

 汗は自律神経により調節されているので、汗の異常は神経内科の専門領域でもあります。汗の異常は、汗をたくさんかく「多汗症(発汗過多症)」と汗をかかない「低汗症・無汗症」に分けられます。さらに汗の異常が全身にみられるもの(全身性)と体の一部にみられるもの(局所性)に分けられます。多汗は体質による(いわゆる汗かき)ものが多いですが、ホルモン異常や感染症など内科的な病気が隠れていることがあります。手のひらや足の裏にたくさん汗をかく手掌足底発汗過多症(掌蹠多汗症)は、命にかかわる病気ではありませんが、握手をするのに気がひけたり、試験の答案用紙が濡れてしまうなど、生活の質(QOL)を下げてしまいます。
 一方、無汗症は生命に危険をもたらすことがあります。全身の汗の役割は、体温を下げることです。このため、運動をした時や暑い環境で汗をかくことができないと熱中症を起こしてしまいます。全身性の無汗には遺伝性の病気、自己免疫性の病気などがあり、全身性無汗の代表的な病気である特発性後天性全身性無汗症(AIGA)は自己免疫性の病態によると考えられています。AIGAでは暑い環境下や運動時に皮膚がピリピリと痛む「コリン性蕁麻疹」を伴うことがありますが、無汗以外の自律神経の症状や神経の症状はみられないのが特徴です。全身の無汗とコリン性蕁麻疹がある場合はAIGAである可能性が高いといえます。診断やほかの病気と鑑別するために血液検査、自律神経検査、皮膚生検などを行う場合があります。治療としてはステロイドが有効であることが多く、一般的にはステロイドの点滴や内服で治療します。
 当クリニックの朝比奈所長が研究分担者でもある厚労省研究班(特発性後天性全身性無汗症の病態解析及び治療指針の確立研究班)により、AIGAの診断・治療指針が作成され、その結果、2015年にAIGAが国に難病として認定されました。

関連文献
・「特発性後天性全身性無汗症診療ガイドライン」作成委員会(中里良彦、佐藤貴浩、朝比奈正人、横関博雄、岩瀬敏、室田浩之、佐野健司、藤本智子、宗次太吉、大嶋雄一郎):特発性後天性全身性無汗症診療ガイドライン改訂版.自律神経. 2015;52(4):352-9.
Asahina M, Sano K, Fujinuma Y, Kuwabara S. Investigation of antimuscarinic receptor autoantibodies in patients with acquired idiopathic generalized anhidrosis. Intern Med. 2013;52(24):2733-7.

 

アレルギー疾患

基本方針

アレルギー疾患は年々増加しています。各々の疾患に対して標的の臓器治療は内服療法と異なり全身的な副作用が出にくく、疾患症状の軽減や寛解に対して求められる治療法です。最初は標的の臓器治療を行い、それでも症状の軽減や寛解が得られない場合は内服や注射による免疫療法を行います。

診療内容

対象疾患

  • アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを対象に治療します。

治療法

  • アトピー性皮膚炎には従来の皮疹部の保湿剤とステロイド剤による局所療法と、皮疹部に検出される黄色ブドウ球菌に対して消毒療法を併用した総合的な治療を行います。
    また、食物アレルギーに対しては重篤なアレルギー症状がなければ除去食事療法はできるだけいたしません。
  • 気管支喘息には、予防を中心とした局所吸入療法や予防を目的とした内服療法を行い、それでも寛解が得られない場合は注射による免疫療法を行います。
  • アレルギー性鼻炎には、点鼻液による治療と症状をやわらげる内服を行い、それでも症状の軽減しない症例に対しては注射や舌下による免疫療法を行います。
 
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